【レビュー】組み立て知育玩具『TEGUMII(テグミー)』で遊んでみた
クラウドファンディングサイトで大好評だった【TEGUMII(テグミー)】というおもちゃをご存じでしょうか。
テグミーは『創造を楽しむ』ために開発された、新しい『組み立て知育玩具』です。
溝(スリット)のついた平面パーツを繋げて、いろいろな形を作るといったシンプルな遊び方ではありますが、非常に奥が深い玩具です。
今回は2022年11月から新たなプロジェクトとして登場した新バージョンのTEGUMIIを一足早く体験する機会を得たので、我が子と実際に遊んでみて感じたことや感想をお届けいたします。
これを読めばテグミーがどういった玩具なのか、他の玩具と何が違うのかを知ることができます。
『TEGUMII(テグミー)』ってどんな玩具?
初めて聞いたという方もいらっしゃると思いますので、テグミーがどういった商品なのかを詳しくご紹介します。
テグミーの概要
- テグミーパーツ
- コンプリートブック(マニュアル)
- 布袋
今回、体験した『スタンダードセット』は写真のような構成となっていました。
パーツは全部で156ピース入っています。その組み合わせは1万通りです!
1つ1つのサイズが大き目なので無くしづらく、小さなお子さんが周りにいたとしても口の中に入れづらい構成になっているので安心です。といっても、溝同士を組み合わせるという作業が前提のため、対象年齢は6歳以上となっています。
付属の布袋には156ピースすべてが収まり持ち運びに便利です。Sカンでぶら下げて収納しておくと場所も取らずにオシャレに後片付けができちゃいます。
マニュアルには遊び方や組み方が載っているので、まずは真似て作ってみて少しずつ工夫を追加していくといった遊び方も可能です。YouTubeでは詳細な作り方が公開されているので、どうしても作ってみたい作品があれば参考にしてみましょう。
156ピースは思っていた以上にボリュームがあり、たくさん作品を作れちゃいます。
特徴
テグミーの特徴は各パーツに入ったスリット(溝)です。
このスリット同士を差し込むことで立体を作っていくのがテグミーの遊び方です。新バージョンのテグミーは写真の通り、パーツが6種類、色が4色で構成されています。この平面パーツを駆使し、自由に発想して、立体を創造していきます。
パーツが6種類と制約があるからこそ、手を動かし、考え、発想することが必要になります。
イメージした形になったり、思いがけない形になったり、はたまた別の発想が生まれたりと、テグミーの楽しみ方は多岐にわたります。
この特徴について、心理発達科学の専門家からも以下のように評価されています。
「TEGUMIIには、パーツの組み合わせ方に明らかな制約があります。制約などない方が、子どもはのびのびと創造性を発揮できるでしょうか?実は心理学的研究は、適度な制約の存在こそが創造性を引き出すことを明らかにしています。
テグミーは、制約を乗り越えて新しいものを生み出すことの楽しさを味わえる玩具です。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 心理発達科学専攻 山形伸二准教授
テグミーを使っての試行錯誤は『発想力』『思考力』『判断力』『集中力』といった才能を育み、知育玩具としての効果が期待できます。
パーツ仕様
テグミーのパーツですが、すべてポリプロピレン(PP)で出来ています。
国内メーカー製で、注射器などの医療機器に使われている高品質な素材で作られているので安心です。
それぞれのパーツの大きさについては写真の通りとなっています。
パーツのカタチ・サイズ・スリット(溝)の位置にこだわって作られており、デザイン特許(意匠権)を2件取得しています。パチッとはまる瞬間は大人でも好感触です!
開発したのは名古屋大学の学生
テグミーは名古屋大学の大学生・大学院生が開発しました。
失敗を繰り返しながらも、どうすればいいのか試行錯誤を繰り返す。
『試行錯誤に夢中になる原体験を届けたい!』
という想いからテグミーを開発されています。
開発者の皆さんは、テグミーの開発・販売にとどまらず、教育イベントの企画運営をする会社(株式会社エドギフト)を設立しており、本気度が伝わってきます。
また、テグミーの梱包は一般就労が困難な方々が就労訓練を行う就労継続支援B型との協力体制を構築し、雇用機会創出にも繋げているそうです。
どれだけ素晴らしい学生なのよ・・・
実績
テグミーの旧バージョンはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で大盛り上がりを見せました。
2022年1月15日に開始されたプロジェクトでは、最初の1時間で目標金額の30万円を達成しています。その後もファンが増え、最終的には215万円の支援が集まりました。
勢いそのままに、東急ハンズや松坂屋でのポップアップ販売、小学館集英社プロダクションとの共同イベントを開催しています。認知度が日に日に増してきています。
今回ご紹介した新バージョンのテグミーは2022年11月1日から11月30日まで「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングに挑戦しました!
今回は目標金額を大きく設定されていたので達成には至らなかったものの、支援額は270万円になりました。そして、ついに一般販売が開始されました!
テグミーに興味を持たれた方はぜひ購入してみてください!
『TEGUMII(テグミー)』で遊んでみて
実際に小学1年生と3年生の我が子にテグミーで遊んでもらいました。
作り方の書いてあるマニュアルには目もくれず、勢いよく自由に作り始めました。
初っ端完成したのがこの作品です。テグミーの繋ぎ合わせるという作業を大胆に無視し、立体にしたもの同士を積み重ねたり、溝に甘噛みさせるという手法が飛び出し 度肝を抜かれました。
ルールなんて決めずに遊ぶのも楽しいですし、これを作ってみて!と課題を出すのも子供の成長に繋がりそうです。テグミーを体験してみて感じたことをご紹介しますので、いいな!と思った方はぜひテグミーで遊んでみてください。
大事なのは大人も興味を持って接してあげること、大人に褒められると子供たちの才能は更に開花します。成功体験をどんどんしてもらいましょう!
大人も子供と一緒に作ってみてね。意外と難しいですよ!
大きな作品を作りやすい
パーツ自体が大き目サイズなので組み合わせると思っていた以上に大きな作品を作ることができます。
自分で作り上げた大きなものはやはりテンションがあがりますよね。大きな恐竜やロボットを作って戦わせてみたり、大きな電車に指人形を大量に乗せて運んだりと、子供たちなりに考えて、遊び方を拡張していました。
持ち運びに便利
スタンダードセット156ピースが付属の布袋に収まるので外出時にも持って行きやすいです。
パーツが大きいので落としても気付きやすく、長時間ドライブの車の中や新幹線の移動中にも遊びやすいです。
お友達のお家にも持って行きやすく、ワイワイ遊べちゃいますね。外で遊んでもOK!汚れても、ポリプロピレン素材なので簡単に洗えます。
子供たちの発想に驚く
パパが作ると型通りになりがちだったのですが、子供のアイデアは斬新です。
こういう発想ができる子になったのかと感心したり、新たな一面を垣間見ることができました。思い浮かんだ発想を口にしたり、見せにきたりと、新しいアイデアが浮かぶと自信にも繋がるようです。
パパも型を破って渾身の作品『スーパーカー』を作ってみたので披露(自慢)しちゃいます。
シザードア(ガルウイング、バタフライドア)を再現してみました。左右対称でないところが型破り!?
絆を深めるにも最適
姉妹のチーム力はいかに?ということで、筆者が会社で行ったことのある『マシュマロチャレンジ』にテグミーを使って挑戦してもらいました。細かなルールは指定せず、20分間でできるだけ高く積み上げる、目標は50cm!
乾燥パスタ、マスキングテープ、ひも、マシュマロを使い、自立可能なタワーを立てるゲームです。
制限時間内に最も高い位置にマシュマロを置いたチームが勝ちとなります。
共通の目的、達成すべき目標のためにチーム内でやり方を共有したり、役割分担といったコミュニケーションが必ず必要となります。ゲーム内でのトライ&エラーは創造力を生むだけでなく、チームで一緒に悩み・解決させていくという体験がチーム形成につながります。
このようにゲームを通じて、ビジネスにおけるチームビルディングを学ぶことができるため、多くの企業で実施されています。
実際にスタートすると長女と次女の役割分担が始まりました。
長女が土台を固める担当、次女は助言と上部に積み上げる部分の担当となったようです。いつも喧嘩ばかりする姉妹ですが、すんなりと役割分担し、協力するのを見て妻と驚きました。
目標を超えるにはどうすれば良いかよく話、よく手を動かし、試行錯誤の繰り返し。そして、作り上げた作品がこちら。
目標ハイ達成でした。今後はこれを更に超えようと意気込んでいます。
マシュマロチャレンジより準備物が少なくて済むので、今後テグミーチャレンジがチームビルディングの手法として広まりそうです!
テグミーはビジネス用途でも使えちゃいますね!
他の知育玩具との違いは?
さて、ここまでテグミーのご紹介をしてきましたが知育玩具で似たような玩具がありますよね。
我が家にもあるのですが、『LEGO』と『LaQ』です。この2種類とテグミーを比較してみたので、参考にしてください。
レゴデュプロ | レゴクラシック | LaQ | テグミー | |
---|---|---|---|---|
対象年齢 | 1歳半~ | 4歳以上 | 5歳以上 | 6歳以上 |
パーツの種類と色 | 種々雑多 | 種々雑多 | 7種類13色 | 6種類4色 |
パーツの大きさ | 大 | 小 | 小 | 大 |
収納 ベーシックタイプでの比較 | サイズが大きいので片付けがしやすい。ただ、ケースも大きいので場所をとる。 | 片づけはしやすいが細かなパーツが多いので無くす可能性大。ケースや箱に入れるとまぁまぁ場所をとる。 | 片づけやすく、パーツの種類も限定されているので無くしたパーツの把握はしやすい。収納場所はある程度必要。 | 片付けやすさは抜群。そして、布袋1つにすべて収まるので収納場所を選ばない。ぶら下げ収納がオススメ! |
表現性 | パーツが大きく、細かな造形には向かない | 様々なパーツがあるので、表現できる範囲が広い | 様々なパーツがあるので、表現できる範囲が広い | 構造上、ざっくりとした形になる |
特徴 | 形がもとからあるフィグや動物があるので世界観の表現がしやすい。 パーツが大きく、小さなお子さんでも安心して遊べる。 手先を鍛えたり、色彩感覚をやしなうのにオススメ。 | フィールド(地面)から表現できるだけでなく、多種多様なパーツで細かなところまでこだわった作品を作ることができる。 フィグの種類も多く、ごっこ遊びには最適。 | レゴよりもカーブが再現しやすく、繊細な作品を作ることができる。 同じ形でも、色を増やすことで表現できる幅が広がる。 パーツが外しやすく、一人で遊びやすい。 | 他の玩具は始めから立体であるが、こちらは平面から立体を作ることに特化している。 簡単な組み合わせで大型の作品が作りやすい。 インテリアとしても使える。 |
テグミーはパーツが大きい割には対象年齢が6歳以上というのが意外でした。他の玩具と比べると1つ1つのパーツが平面で大きめなため割れやすい印象があるのでこの設定かもしれません。
ただ、テグミーの良いところはどの玩具よりも場所を選ばず、手軽に遊べるところです。そして、大型の作品がどの玩具よりも作りやすく、みる角度を変えながら組み立てみたり、自分自身が作品を破壊する恐竜になってみたりと身体全体を動かしながら遊んでいる印象を受けました。
そして、なにより平面パーツから出来ることは無限大、マシュマロチャレンジではないですが遊ぶといった領域を越えての可能性を秘めているため今後もいろんな発想が生まれてきそうです。
対象年齢にあった玩具で遊ぶのも大事ですが、なによりも子供の『遊びたい』という気持ちを大切にしてあげてください!
まとめ
今回はまったく新しい玩具『テグミー』を体験させていただきました。
何がすごいって、資本力のある大手メーカーが作った玩具ではなく、大学生・大学院生が自らの経験や知識を活かして開発し、自ら販売しているところ。
ホームページを拝見すると開発チームの皆さんのお写真が出てきますが、自らが楽しみながら開発・販売している様子が見て取れます。皆さん、ホントいい顔してる。目標や想いがあり、同じ方向に向かって進むチームって、なんだかドラマや映画を見ているようでおじさん羨ましくなりました。
少し話がそれましたが、テグミーの新バージョンは2023年1月から一般販売を開始しました。プレゼントにもオススメですよ!
公式サイトもチェックしてみてください。子供たちのいきいきした表情が素敵ですよ!
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